スポーツ障害(傷害)とは、スポーツに起因する痛みや機能障害の総称で大きくは外傷と障害に分けられます。
捻挫、肉離れ、打撲、腱断裂、脱臼、骨折など一度に強い力が加わる事により生じるもの
特定の部位に繰り返し力が加わり軟骨組織を損傷するもの
膝 | ジャンパー膝 サッカー膝 ランナー膝 オスグットシュラッター病 腸脛靭帯炎 分裂膝蓋骨など |
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肘 | 野球肘 テニス肘など |
肩 | 野球肩 リトルリーガーショルダーなど |
足 | 足底腱膜炎 踵骨端症など |
脚 | シンスプリント アキレス腱炎など |
腰 | 腰椎分離症 すべり症 梨状筋症候群など |
首 | むち打ち症など |
スポーツ障害の多くはバランスの悪い動きによる使い過ぎによって起こっています。
障害が起きた場合はその部分を休ませてあげる事が大切です。
人の骨格や筋肉の多くは6~7歳ごろに急速に成長が始まり18~19歳ごろに完成します。
このことからも少年少女期の運動は重要であり、その発達度合を大きく左右します。成長期の子どもの骨は大人とは構造に大きな違いがあり、子どもには成長軟骨と呼ばれる部分が関節の近くにあります。
ここは今後、成長していくのに非常に大事な部分です。しかし成長過程で組織を駆使しすぎると、その時の痛みだけではなく大人になってからも症状を引きずることもあります。
本来、子どものスポーツは体力向上を目的とした全身運動である事が望ましいのですが、個々のスポーツにはバランスに偏りがある動きを伴います。スポーツにより関節、骨、筋肉に刺激が加わり、その刺激が限界を超えると痛みとしてあらわれます。
その痛みを我慢し無理し続ければ障害が起こりうる可能性は高くなります。
子ども自身成果が上がれば、本人のやる気も増し無理も苦痛にならずやりすぎる事もあるかもしれません。
そうすれば最悪の場合、手術などを必要とする状況になるかもしれませんし、その場合、子どもはスポーツを中断せざる得なくなることもあるでしょう。
スポーツを通して子どもの健全な成長はすばらしいことです。
そのためにも子どもの身体に無理は発生していないか、よく観察してあげることをお勧めいたします。
スポーツ障害を治療する時、どうしても一定の期間練習を休むことが必要です。しかし全面的に休むのではなく時期によってやってはいけないこと、禁止すべきことを誘導しながら治療をすすめていき再発の防止につなげていきます。
スポーツ障害が生じた場合、症状にもよりますが
▦ 休息・・・患部を固定し安静にする。
▦ 冷却・・・患部を冷やし腫れや炎症を抑える。
▦ 圧迫・・・患部を圧迫し腫れや内出血を抑える。
▦ 拳上・・・患部を心臓より高く上げリンパの流れをよくして腫れを抑える。
基本的には上記の処置を行います。
関節に可動制限がある場合はその関節を矯正することによって治療期間が短くなる場合もあります。
▦ ストレッチを行う。
▦ ウォーミングアップとクールダウンを行う。
最も大事なのは、無理なトレーニングをせずに自分に合ったトレーニングをしましょう。
異常を感じたら直ぐに運動を中止し受診しましょう。
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